アロマ

心身の不調をサポートするアロマテラピー

アロマテラピーとは?

アロマテラピーという言葉は造語で、フランス人科学者のルネ・モーリス・ガットフォセさんがやけどの治療にラベンダー精油を使用し精油の治療的な効果に着目し研究されました。

ガットフォセさんによりアロマ=『芳香』、テラピー=『療法』という意味で組み合わせられ生まれた言葉です。

アロマテラピーは、植物から抽出した香り成分である精油を使って、心身のトラブルを穏やかに回復し、健康や美容に役立ててサポートするホリスティック(全体的)な自然療法で日々の暮らしに寄り添ってくれます。

私自身も不調と向き合ってきた中で個人的にアロマテラピーは、とても楽しみながら効果を実感出来ました。

それで興味を持ち、アロマテラピーアドバイザーの資格も取ることが出来ました。

注意すること

心得

アロマテラピーを楽しむためには、誤った使い方をしないことが大切です。

・原液を皮膚につけない

精油は植物の香り成分が高濃度に含有している為、原液のままでは刺激が強いので必ず希釈(薄める)して使用します。

原液がついた場合は、まず水に洗い流すことがおすすめです。赤み、発疹など異常が見られた場合は、医療機関に受診してください。

・精油を飲用しない

日本では一般的に精油は『雑貨』に該当します。医薬品や食品ではないので飲用することをおすすめしません。

口の中に入ったりした場合は大量の水ですすぎます。

飲み込んでしまった場合は吐かずに、すぐに医師の診察を受けてください。その際は、誤飲した精油ビンを持参してください。

・精油を目に入れない

目は皮膚よりもデリケートな部位なのでさらに注意です。誤って目に入れたり、精油がついた手で目をこすったりしないように注意しましょう。

精油が目に入った場合、大量の水で洗い流します。決して目をこすらず、すぐに医療機関に受診してください。

・火気に注意

・子供やペットの手の届かない場所に置く

注意するべき対象者

アロマテラピーを安心して楽しむためには、健康状態や体質、感受性などに配慮することが大切です。

・妊産婦の方

体調に考慮し、医師や専門家に相談して楽しむ場合は十分に注意してください。

・病気やアレルギーのある方

治療中の方や薬を処方されてる方は、かかりつけ医に相談してください。植物油などのアレルギーも注意が必要です。

・子供

3歳未満の幼児は、芳香浴以外は行わないでください。3歳以上の子供も、精油は成人の10分の1の量から始めて多くても2分の1程度にします。

・ペット

動物は、人間の身体のつくりと異なるので、使用してはいけない精油もあるので安易にペットに使用しません。使う際は、獣医師に相談することをおすすめします。

・高齢者や既往歴のある方

基準の半分以下の精油の量で試して、様子を見ながら使用してください。

・皮膚の弱い方

皮膚の弱い方は、初めてアロマテラピーを利用する方は精油の希釈濃度に注意しましょう。

低い濃度から試してから使用することをおすすめします。

異常が見られた場合は、大量の水で洗い流し、使用を中止して医療機関に受診してください。

他にも注意することもありますが、よく調べてからお使いすることをおすすめします。

これらを踏まえた上で安全に正しく使用し、自己責任においてアロマテラピーを楽しんでください。

まず1本手元に置いてみたい方におすすめの精油

さて、まず1本手元に置きたい。始めてみたい方。

初心者から普段使いする方までどんな方にもおすすめの精油をご紹介します。

最初のお話にあったルネ・モーリス・ガットフォセさんのアロマテラピーが生まれたきっかけである『ラベンダー(真正ラベンダー)』です。

ラベンダーはいくつか種類や植物を利用するので、精油自体に個体差があり香りが様々です。

期待される効果

鎮静、抗菌、抗真菌、鎮痛、抗炎症、細胞成長促進、鎮痙、血圧降下などの作用の効果が期待されてます。

ラベンダーの鎮静作用は、ストレスによる心身のトラブル緩和に役立ちます。

緊張や不安で眠れないときに、張り詰めた神経をゆるめて眠りに導き睡眠の質の向上にも役立ちます。

ほんのり香らせるのがコツです。

抗菌作用もあり、また炎症も鎮めるため、風邪などの呼吸器系のトラブルに役立ちます。

肩こりや筋肉の痙攣や痛みにも有効だそうです。

抗菌、抗炎症、鎮痛、細胞成長促進作用と、やけどをしたときの回復に役立つ作用も揃っています。

清潔な水で冷やしてからケアすることで、軽いやけどや日焼けした肌をすみやかに回復してくれます。

吹き出物やフケが気になる肌や頭皮のケアにも有効だそうです。

虫刺されや小さな傷のケアなどにも役立ちます。

使用方法

肌に塗る際は、首から上は0.5%希釈、首から下は1%希釈のトリートメントオイルを作って使用してください。

香らせるのは、一番手軽な方法として、ある程度畳んだティッシュに精油を垂らして芳香するのがおすすめです。

枕元やお部屋のどこかに置いて香りに癒やされながら生活ができます。

心身のトラブルの回復、健康や美容のサポートの一つとして参考になれば幸いです。

参考

アロマテラピー検定 公式テキスト1級・2級 2020年6月改訂版/公益社団法人 日本アロマ環境協会

あたらしいアロマテラピー事典/木田順子